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毎週月曜日は、MPA/IDの必修の一環で、国際政治・経済・外交関連のトピックについて、ゲストを呼んで話を聞くスピーカーシリーズがある。

今週は、昨年までブッシュ政権でDeputy National Security Advisor for Iraq and Afghanistanを(若干36歳で!)務めていたMeghan O'Sullivanさんがゲストだった。

Deputy National Security Advisorとして、毎日ブッシュ大統領にレポートを出し、週に4回大統領に会い、イラク・アフガニスタン戦略の様々な意思決定をしていたという彼女の仕事の内容に圧倒されたのもさることながら、なにより印象的だったのが、彼女の質疑応答だった。

彼女は、クラスから出た質問に対して、(偏見だらけのものから到底答えが出なそうなものまで)、すべて答えたのだ。
相手の質問の意図を丁寧に汲み取り、ごまかすことなく、自分の意見に固執することもなく、真摯にすべての質問に対して、まっすぐに答えを返す彼女の姿勢に心から感動した。

それは、彼女が政治学の博士号を持っており、ブッシュ政権ではひどい時には1日20時間、週7日間、ノンストップで働き続けて得た知見の深さと無関係ではないだろう。
それは、彼女の説く、「政策立案にとって一番大事なのは、現状を仮定も含めてよく分析することと、意思決定まで、徹底的に議論を戦わすプロセスを怠らないこと」というポリシーとも無縁ではないのだろう。

「私はPolicy Advisorであって、Political Advisorではない。ブッシュ大統領はいつも彼のアドバイザーに対して、『政策として正しいことを教えてほしい。政治的にどう通すかは、自分の仕事だから。』と言っていた。アメリカの政治環境はいつも頭に入れていたが、それに基づいて政策を作ることはない。事実、ホワイトハウスで働いていた間、誰一人として、私に民主党支持か共和党支持か聞かなかった。」
という彼女のコメントを聞いて、彼女は、政策立案の『プロフェッショナル』だったんだな、と思った。

彼女の質疑応答を聞きながら、私が尊敬してやまない官僚の友人たちの顔が何人か浮かんだ。
彼らがもっと「プロ」として、独立して政策分析・立案ができる環境が日本で整うことを願ってやまない。
(それは、各政党につく政策スタッフの充実化、日本でシンクタンクが育つ環境作り、大学機関等との人事交流の流動化、省庁の日常業務と政策立案の分離、などなど、いろいろな変化を意味するのかもしれない。)

そして、プロフェッショナルを目指す一個人として、もっともっと人の質問にちゃんと答える練習をしよう、と思った。


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Kennedy School | コメント(2) | トラックバック(0)
コメント
No title
質問にきちんと答えられる人は、質問するのも上手いような気がします(自分の視点をしっかり持ち、他人の話を聞いているからなんでしょうね)。

組織論とも関わってきますが、役人が「政策プロフェッショナル」になるには外部環境の整備も必要ですが、自らのメンタリティも変化させることが出来るかも重要だと思います。

行政部内の調整や対立法府との根回しなど、自分が(国家・国民のために)立案した政策を「実現する」というところにやり甲斐を見いだしてきたわけで、自己実現の欲や「自分」を抑えて、どこまで文字通りの黒子に徹することが出来るか、それがプロとアマの違いなのかもしれません。

いずれにしても、様々な経験を積んで自分の価値観・職業倫理を持っている方の話は刺激になりますよね。
No title
outernationjpさん>
コメントありがとうございます。なるほど、確かに官僚のメンタリティの変化も必要かもしれませんね。そのために留学制度があるのかも・・・?!
Outernationjpさんのブログも拝見いたしました。ミシガンには何人か友人がいるので、いつか遊びに行ってみたいです。

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