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ミクロ経済で、Diminishing marginal utilityなるコンセプトを習った。(日本語では、限界効用逓減の法則というらしい。)

ミクロ経済の基本中の基本と言ってさしつかえない法則で、「財の消費量が増えるにつれて、財の追加消費分(限界消費分)から得られる効用は次第に小さくなる」という法則。(ちなみにこれはWikipediaの引用)
つまりは、1個目のケーキを食べられる喜びは2個目よりも高く、それは10個目よりも高い、、、ということ。

(ぜんぜん関係ないが、ボストンのとあるホテルでは、年がら年中チョコレートビュッフェをやっている。ここでチョコを食べていると、20個目のチョコレートが新たにもたらしてくれる幸せ度は、1個目に比べて少ないどころか、マイナスである気さえする。その証拠にビュッフェが終わると、もう1ヶ月くらいはチョコレートを見るのも嫌になる。)

この法則では、あくまでも消費者が得られる「効用」(Utility、私は勝手に幸せ度合いと解釈している)について言及しているが、それは、例えば、投資から得られるリターンについてもある程度言えるのではないかと思われ、実際、携帯を1台追加することで得られるGDPへのインパクトは、携帯の普及率が低い低所得国ほど高い(ちょっと見づらいけど、このリンク(PDF)の3枚目の左上に、きれいなグラフがあります)

そりゃあ、そうですよね?なっとく、なっとく。

このブログのタイトルの下の説明にもあるように、そもそも今回の留学は、
「テレビはこれで5台目です。」という人ではなくて、「初めてテレビを買うんです!」という人に売りたい、と思ったのが、大きなきっかけの一つだった。
そのほうがテレビを買う消費者も、テレビを作る生産者も、そしてその仲介をする予定の私も、幸せ度が高いだろう、と思ったからだ。

私の仮説は、ケネディ入学2週目にして、ミクロ経済学の大原則により証明された。
あとはどうやるかだ。
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Gapminder

2009/09/10 Thu 23:23

噂のLant Pritchettの授業で、GapMinderなるページが紹介された。

ウェブで一番楽しいページ♪と、断言するLantの言葉の信憑性はともかくとして、
確かにけっこう楽しい。

たとえば、このLife expectancyとIncome per personを両軸にとって、1800年からの変化の推移を見たグラフなんて、ブラビアのCMのごとく、カラフルなボールが宙に待っていくようで、なんとも美しいではないか。

開発に特に興味がなくたって、工夫すると、Sugar per person(g)とHealth spending per personの相関関係だって、とれてしまうじゃあないの。

およそ開発とは無関係だけど、
砂糖の一人当たり消費量トップ国は、さして経済力と相関することもなく、
アイスランド(1960年)→コスタリカ→バルバドス(西インド諸島の島らしい)→キューバを経て、
1990年からはぶっちぎりでアメリカなのねえ。

ああ~、勉強になった。
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「経済発展は国民の福利向上に役に立つとおっしゃいますが、先生、アルゼンチンでは、経済はずっと成長してますが、失業率は上がる一方ですよ。」

Lant Pritchettのケースワークショップの授業中、アルゼンチンの中銀から来たクラスメートが、たまらず口をはさんだ。

Lant Pritchettの授業スタイルは、アメリカでたくさん見てきたプレゼンスタイルの中でも独特だ。
まず、Department Headとしての新入生歓迎のスピーチでは、「ようこそ。ここに入学したからには君たちは安心していい。なぜなら、ここは世界で最高の国際開発の教育プログラムで、世界最高の教授陣が揃っていて、世界最高の学生をとってるからだ。ハーバードは謙遜を得意としなくてね、、、だから私も最高と言い切ることを恥とは思わない。」と、言い切った。
(そして、それは、少なくないクラスメートの反感を買った。)

授業でも、アメリカの先生では極めて珍しく、クラス内での挙手を半ば無視して熱っぽく自論を断定調で語る。いわく、

§Development(開発)とは、「加速的」に人々の「福利」を向上させる活動のこと
(「加速的」とは、例えばアメリカが200年かけて、年率2%で成し遂げた成長を韓国が50年で追いついたように、向上スピードを上げて、取り組むこと)

§開発とは、下記の四つの現代化によって、行われる:
1. Economic Prosperity (経済発展)
2. Increasing social equality (社会的平等の促進)
3. Politics representing citizens' will (市民の意見が反映される政治体制(たとえそれが民主主義でなくても))
4. Administrative capacity (行政処理能力の向上)

§経済発展と、国の発展は、およそどんな指標で見ても極めて高く相関する
-GDP成長率 vs. 貧困削減率 
-GDP成長率 vs. 乳幼児死亡率
-GDP成長率 vs. 幸福指数*

*これが、鮮やかなほどに相関するのだ:

happiness

(出典: Deaton, 2006)
  
一人あたりGDPが10000ドルを越えてくると、いやいや日本よりもスペインのほうが幸せじゃないかとか、我々もコスタリカを見習って、LOHASを目指そうといった議論が起きても、まあおかしくないが、チャドと日本とどちらが幸せか?開発は本当に人々を幸せにするのか?といった議論は、全くもってナンセンス、というLantの主張には、ふかーく納得。

§国家間の経済格差は、国内の経済格差よりも、はるかに大きい
すなわち、日本の下位5%のワーキングプアが、どんなに貧しかろうとも、例えばインドの上位5%の人の平均所得よりも貧しいということは無いということ

鮮やかな図解に、いままでのうやむやっとした国際開発への疑問がさわさわと晴れていく。

もちろん、言い切り型で授業を受けていると、「ええ、でもー」と、思わず反論したくなるのも、人の常。
例外もいくらでもあるだろう。
でも、世間一般で取り上げられやすい論調が、いかに普遍性を欠いた議論であるかがわかるだけでも、開発素人の私には目からうろこだった。

ちなみに、冒頭の女の子の質問に対して、散々無視した後でのLant Pinchettの答えは、こんな感じ:
「例外はもちろんありますとも。私の経済学者の友人のXXXがある時こう言ってましたよ。
『経済学の理論には必ず例外が二つある。それは、日本とアルゼンチンだ。』」
(え、えー?!)

うーん、このちょっぴりSnobbishな先生の授業、好きになってしまいそう。
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